三井住友カードを作るメリットは?デメリットは?

日本に初めてクレジットカードブランドVISAを紹介した三井住友カード。

三井住友カードを作るメリットとデメリットをご説明しましょう。

三井住友カードの3つのメリット

クレジットカードの老舗である三井住友カードには、クレジットカードを利用するうえで最も大切な「安心して使える」ための仕組みが最大のメリットといって良いでしょう。

その仕組みを3つご紹介します。

三井住友カード
画像元:三井住友カード

1. 高いセキュリティ機能が不正利用を防ぐ

三井住友カードが「安心して使える」ための最大の特徴は、その高いセキュリティ機能にあると言えます。

クレジットカードをまだ使ったことがない方やはじめてクレジットカードを作る方にとって、一番気になるのは、ご自身のクレジットカードが他人に不正に利用される危険性ではないでしょうか。

こうした「カードの不正利用」に対しては、各クレジットカード会社が色々な対策を取っています。

そのような中で、三井住友カードは三井住友銀行のグループ(三井住友フィナンシャルグループ)で、いわゆる銀行系のクレジットカードなだけあって、特にセキュリティ面に優れています。

特徴的な仕組みをいくつかご紹介します。

カード不正使用検知システム

三井住友カードには業界最高水準のクレジットカードの不正使用を検知するシステムがあります。

この不正検知システムが24時間365日、休むことなく、あなたの三井住友カードが不正に利用されていないかをモニタリング、つまり監視しているのです。

万一、このシステムがカードの不正使用の兆候を察知したら、直ちにカードの利用をストップしたり、カード会社からカードの持ち主であるあなたに使用に関する確認の連絡が来ます。

休むことなく常にこうした不正利用をチェックしてくれているのは安心ですね。

暗号化されたICカード

三井住友カードのほとんどのカードにはICチップが内蔵されています。

ICチップとは高機能の半導体の部品のことで、この部品にあなたのカードに関する情報を暗号化して記憶させているんですね。

これの何が安全かというと、「スキミング」というクレジットカードでよくある犯罪手口の対策にとても有効なんです。

スキミングとは、クレジットカードの磁気ストライプの情報を読み取ってコピーし、クレジットカードを偽造する犯罪の手口です。

高度に暗号化されたICチップ内蔵のクレジットカードでは、このスキミングの手口は通用しません。

ですから、ICチップが内蔵されたクレジットカード(ICカード)はとても安全性が高く、安心して利用することができます。

ワンタイムパスワード

クレジットカードは今やインターネットのショッピングでは欠かすことができません。

それだけにインターネットのお買い物で安心・安全にクレジットカードを利用できることがとても大切です。

三井住友カードでは、そのために「ワンタイムパスワード」のサービスを提供しています。

「ワンタイムパスワード」とは、一度きりの使い捨てパスワードのことです。

三井住友カードが無料で提供するスマートフォンアプリ「One Time Pass」を利用すれば、ネットショッピング認証サービスを利用しているインターネット店舗でのショッピングの際に、一度限り有効な使い捨てのパスワードを発行してくれます。

このワンタイムパスワードは60秒ごとにかわる使い捨てのパスワードなので、第三者に不正に使用される心配がありません。

パスワードが漏れてしまい、「なりすまし」によるクレジットカード利用の危険がなくて安心というわけです。

2. 海外で安心して利用できる

2つ目の三井住友カードのメリットは、海外旅行などでのカード利用が安心してできることです。

安心の国際ブランド・VISA

三井住友カードは国際ブランドがVISAなので、世界中200以上の国や地域で利用できます。

実は三井住友カードではMasterも選択することができるのですが、すでにVISAブランドのクレジットカードを持っているなどの特別な理由がない限り、VISAでカードを作っておくことをおすすめします。

VISAは世界のクレジットカード売上高の58%を占めていて、海外の店舗などでVISAのクレジットカードが使えなくて困ることはまずありません。

もしも…に備えた海外旅行傷害保険

海外旅行の際の予期せぬ体調不良や事故などでは、多額の請求が発生することがありえます。

三井住友カードには、そうした事態に備えた海外旅行傷害保険が付いています。

海外での事故によるケガ、病気の治療や入院(家族の駆けつけ含む)、盗難の被害、ホテルの備品を壊してしまった…などの不測の事態にも補償がされるので安心して海外旅行を楽しめます。

クレジットカードの海外旅行傷害保険には、利用付帯と自動付帯があるので注意しておきましょう。

三井住友カードには自動付帯、つまりカードを持っているだけで保険が適用されるものが多いのですが、傷害死亡・後遺障害については利用付帯と自動付帯とで限度額に差があります。

例えば、三井住友カードの場合、自動付帯と利用付帯は以下のとおです。

  • 傷害死亡・後遺障害の自動付帯:300万円
  • 傷害死亡・後遺障害の利用付帯:1,700万円

この例で言えば、利用付帯分も含めて合計2,000万円の傷害死亡・後遺障害の補償を受けるためには、事前に旅行代金を三井住友カードで支払っておくことが必要です。

このように、カードについている補償をきちんと受けるためには極力、事前に旅行代金を当該のカードを使って支払っておくようにしましょう。

頼れるサポートで安心のVJデスク

三井住友カードには、「VJデスク」と呼ばれるサポートサービスがあります。

VJデスクは世界中の主要都市に設置されていて、あなたの海外での旅を快適に、そして安心にしてくれる以下のような問い合わせサービスが提供されています。

  • インフォメーションサービス:現地の観光情報、ホテルやレストランの紹介、交通機関案内
  • リザベーションサービス:レストラン、オプショナルツアー、レンタカー、各種チケットなどの予約や手配
  • アシスタンスサービス:ガイドや通訳の手配など、旅行や出張のサポート
  • エマージェンシーサービス:カードやパスポートの紛失・盗難時のサポートなど

それから、これが最も重要と思いますが、これらの問い合わせサービスは全て日本語で提供されます。

3. 交換できる他社ポイントが豊富

他のクレジットカードのように三井住友カードもカードの利用金額ごとにポイントを獲得できます。

3つ目の三井住友カードが「安心して使える」メリットは、獲得ポイントの有効活用の観点です。

三井住友カードのポイント制度は「ワールドプレゼント」と言います。

カード利用金額に応じたポイントを貯めると、景品との交換や他社のポイントプログラムと交換ができます。

ポイントの獲得はカードの利用金額1,000円(消費税含む)ごとにワールドプレゼント1ポイントが基本です。

ちなみに三井住友カードのラインナップのうち、18歳から25歳限定の三井住友カード デビュープラスなら利用金額1,000円(消費税含む)ごとにワールドプレゼント2ポイント獲得が可能です。

デビュープラス
画像元:三井住友カード

デビュープラスカードについては以下の記事で詳しくご紹介しています。

icon 三井住友カードは学生でも作れるの?

さて、「1,000円=1ポイント」が基本な三井住友カードのポイント獲得効率そのものは正直に申し上げて他のクレジットカードと比べて特別優れているとは言えません。

また、ワールドプレゼントポイントで交換できる景品も豪華なものがそろっているのですが、交換には数千ポイントが必要だったりと、普通にクレジットカードを利用する方々からするとあまり現実的には思えないこともあるのではないでしょうか。

こうした景品の交換については三井住友カードに限ったことではないのですが、クレジットカード利用で中途半端に貯まった獲得ポイントを何にも使えずモヤモヤすることはありませんか?

ですが、三井住友カードで注目したいのは、そうした景品に交換しにくい中途半端に貯まったポイントを他社ポイントに交換(移行)できる選択肢が豊富にあることなんです。

以下に交換できる他社ポイントをご紹介します(2019年4月現在)。

マイレージ

  レート 交換単位
ANAマイレージ※1
1P=3~15マイル 1P以上1P単位
クリスフライヤー 1P=3マイル 100P以上100P単位
ミッレミリア 1P=3マイル 200P以上100P単位
エグゼクティブクラブAvios 1P=3マイル 200P以上100P単位
フライングブルーマイレージ 1P=3マイル 200P以上100P単位
イースタンマイルズポイント 1P=3マイル 200P以上100P単位

※1:ANA VISAカード/ANAマスターカード、ANA銀聯カード会員以外の場合

電子マネー

  レート 交換単位
WAONポイント 1P=5ポイント※2 200P以上100P単位
nanacoポイント 1P=4ポイント 200P以上100P単位
楽天Edy 1P=Edy4円 200P以上100P単位
PiTaPaショップdeポイント 1P=50ポイント 200P以上100P単位
カエトクカードチャージ 1P=4円 200P以上100P単位
タリーズカード 1P=4円 200P以上100P単位
スターバックスカード 1P=4円 200P以上100P単位

※2:三井住友WAONカードの場合。その他のWAONカードは1P=4ポイント

通販

  レート 交換単位
ベルメゾン・ポイント 1P=5ポイント 200P以上100P単位
楽天スーパーポイント 1P=5ポイント 200P以上100P単位

携帯電話

  レート 交換単位
dポイント(NTTドコモ) 1P=5ポイント 200P以上100P単位
WALLET ポイント(au) 1P=5ポイント 200P以上100P単位

家電

  レート 交換単位
ビックポイント 1P=5ポイント 200P以上100P単位
ジョーシンポイント 1P=5ポイント 200P以上100P単位
ヨドバシカメラゴールドポイント 1P=5ポイント 200P以上100P単位

ポイントサービス

  レート 交換単位
Tポイント 1P=4ポイント 200P以上100P単位
Ponta ポイント 1P=4ポイント 200P以上100P単位
Gポイント 1P=5ポイント 200P以上100P単位
PeXポイント 1P=50ポイント 200P以上100P単位

その他

  レート 交換単位
カテエネポイント(中部電力) 1P=5ポイント 200P以上100P単位
JAF継続会員 翌年会費に充当 400P※3

※3:三井住友カード発行のJAFカード会員の場合。その他のカードは800P

ご覧のようにかなり多くの交換できるポイントがありますね。

マイレージなら100Pから、電子マネーや通販などは200Pからポイント移行が可能です。

さらに交換レートも、電子マネー・WAONや通販・楽天スーパーポイント、家電店のビックポイントなどでワールドプレゼント1ポイントを5ポイント相当に交換ができて、かなりお得です。

これならクレジットカードを利用して貯まったポイントを無駄にせずに有効活用ができますよね。

三井住友カードのワールドプレゼント交換ポイントの種類など詳細は以下の公式サイトのページでご確認ください。

三井住友カードのデメリット

三井住友カードを作ることのメリット、特に「安心して利用できる」観点からのメリットをご説明しました。

さて、三井住友カードを作ることのデメリットについて、当然なのですが、三井住友カードを作る・保有する・利用すること自体にデメリットがあるわけではありません。

この場合の「デメリット」は他のクレジットカードと比較した時の「注意点」としてお考えいただくとよいでしょう。

年会費無料・割引の仕組みに注意

その観点から考えると、三井住友カードでは年会費の仕組みに注意が必要です。

主な三井住友カードの年会費は以下のとおりです。

  初年度年会費 翌年以降年会費
三井住友カード デビュープラス
無料 前年1回以上利用で無料
※利用無い場合、税抜1,250円+税
三井住友カード
無料 条件により無料
※通常、税抜1,250円+税
三井住友カード プライムゴールド
無料 条件により最大1,500円(税抜)まで割引
※通常、税抜5,000円+税
三井住友カード ゴールド
無料 条件により最大4,000円(税抜)まで割引
※通常、税抜10,000円+税

ご覧のように初年度年会費はいずれも無料ですが、翌年以降はカードの種類によって「条件付き」で無料や割引になります。

前の年に1回でも利用すれば翌年も会費が無料になるデビュープラスは分かりやすいと思います。

上記で取り上げた各カードは以下の記事でご紹介しています。

icon 三井住友カードを作るならどの種類がいい?あなたにピッタリのカードはこれ!

三井住友カード、プライムゴールド、ゴールドの条件をご説明しましょう。

「マイ・ペイすリボ」への登録+年1回以上リボ払い手数料支払い

1つ目の条件は、三井住友カードのリボルビング払いの「マイ・ペイすリボ」への登録と年1回以上のリボ払い手数料の支払いです(2021年2月~)。

これによって、翌年以降の年会費はカードごとに以下のとおりになります。

  • 三井住友カード:年会費無料
  • 三井住友カード プライムゴールド:年会費半額
  • 三井住友カード ゴールド:年会費半額

三井住友カードについては、マイ・ペイすリボに登録して、年1回以上のリボ払い手数料を支払うことで翌年以降も年会費は無料になります。

ここで注意しておきたいのは、特典を受けるにはマイ・ペイすリボ登録だけではなく、「年1回以上のリボ払い手数料支払い」が必須という点です。

カード利用代金WEB明細書サービスの利用

さて、三井住友カードは上記の条件を満たすことで年会費が無料になりますが、プライムゴールドとゴールドは、他の条件をクリアすることでさらに年会費を割引することができます。

それが、「カードご利用代金WEB明細書サービス」の利用です。

カードご利用代金WEB明細書サービスは、月々のクレジットカードの利用明細を郵送ではなく、インターネットのwebサイト上で確認するサービスです。

このサービスを利用して年6回以上の請求(カード利用)で、プライムゴールドとゴールドの利用者の方には、年会費から税抜1,000円+税の割引が適用されます。

これと先ほどご説明した「マイ・ペイすリボ登録と年1回以上リボ払い手数料支払い」を組み合わせることで、プライムゴールドの通常年会費5,000円+税が、1,500円+税まで割引されます。

同じようにゴールドでは通常年会費10,000円+税が、4,000円+税まで割引されます。

どうしても紙でクレジットカードの利用明細が必要、という方以外はサービスに登録して割引を受けておくとよいでしょう。

これらの他に三井住友カードには、前年度の利用額に応じて翌年度の年会費無料や半額になる仕組みもあります。

このように三井住友カードの中には年会費を無料にしたり、割引を受けるためにはいくつか条件を満たす必要があるカードがありますのでご注意ください。

誰もが安心して使えるカード

三井住友カードのメリットとデメリットをご説明しました。

クレジットカードでは、使う上でセキュリティ面などに不安な材料がないという点が地味ながらも最も重要な点です。

その点で、ご紹介したように三井住友カードはクレジットカードを初めて作る方から、すでに他のクレジットカードをお持ちの方まで、どなたでも安心して利用できるカードです。